彼女じゃない恋愛*愛した男には彼女がいた -2ページ目

マイミクバトン

本編、出来ませんでした…。


*マイミクバトン


なので今日もバトンだよ。


1.短髪?長髪?

  今は肩まであるけど今は基本ボブ


2.背は、小さい?大きい?

  153cmですよ


3.何でも頼られる方?ちょっと頼れない方?

  頼られるというより甘えられることが多いです。

  頼られるほど頼もしくありません。


4.積極的な方?恥ずかしがりやな方?

  この対…おかしくない?

  積極的に動かないのは面倒だからです。


5.(目が悪いとしたら)メガネ?コンタクト?

  メガネです。乱視用ね。

  GUCCI GG-9025J-5T5 愛用中。


6.(一緒にいるときは)ずっと盛り上がりっぱなし?落ち着いてまったり?

  マッタリの中に爆弾落とすのが楽しいです。


7.デートするなら、遊園地?ショッピング?

  どっちもあんまり行かないな…。

  遊園地でもショッピングでも、どっち道お茶してそうです。


8.髪は、クセ毛?ストレート?

  究極のストレートです。はぃ、極めてます。

  朝起きて、頭フルフルすればスタイリング完了(笑)

  パーマあてて、ブロー中にストレートに戻り返金させたつわものです。


9.優しい?近づき難い感じ?

  優しいですよ!えぇ、優しいです。

  ですが、近寄り難かったと必ず友達に言われます。

  「近づいたら殺される」って…え?!殺意!!??


10.天使・悪魔?

  確実に悪魔です。

  はぃ、腹黒いです。

  騙されないで下さい!天使の皮かぶってますから。


11.普通の人?ちょっと変わってる人?

  これ、自己申告したくないです…。

  ちょっと普通のこと言うと激しく驚かれるので困ります。


12.髪の色は、茶色?黒?

  黒。


13.香水は、つけてる?つけてない?

  出かけるときはつけてます。

  GUCCI ENVY me


14.(どっちかというなら)オタク?ヤンキー?

  オタクっぽく振舞うのは楽しいです。

  ヤンキーによく好かれます。

  ファミレスバイト時代にその道の方に土下座で告られたことが…。

  姉ぇさん!言われてた時代がありました。

  いや、ちゃんと断りましたけどね…。

  どう?こんな武勇伝話は…他にもやんちゃな方の面白話は豊富です(笑)


15.自分の名前を呼ばれるとしたら?

  …何?!どう思うか?

  とにかく名前はしっかり呼んでもらいたいですね。

  「せのりん」とか「せーちゃん」とか変形していくと振り向かなくなります。

  呼ばれてるって気づかないんですよね…。


16.性格は。真面目?バカ?

  真面目にバカやります。


17.不器用?几帳面?几帳面な方???

  これも変な対ですね…。

  何も出来ない不器用ではないですよ。

  何をするにも時間掛かりますが出来ますから!

  …ってそれを不器用って言うんだろうか。

  自分に関ることには几帳面ですけど

  関係性が薄れれば薄れるほどどうでもいいです。


18.眉は細い?太い?

  ぶっとくないですけど、細くもないです。

  スッピンでも顔向けできるようには努めてます。


19.連絡をとるなら、電話?メール?

  人に合わせます。

  電話でつかまるなら電話でパッと済ませます。

  でもとらない奴にはメールします。


20.エロイ?普通?興味なし?

  基準がわからないですけど、ムッツリではないです。


21.痩せ気味?ぽっちゃり?

  カリカリです。40kgないですからね…。

  でもね、ここだけの話体脂肪率高いんです。


22.子供っぽい人?大人っぽい人?

  大人っぽいなんて言われたことねぇや~!

  でもね、でもね、子供に好かれる自信は満々なんです。


23.好みのタイプは、年上?年下?同学年?

  自分を基準にした場合…

  年上が好きですが、この場合常に年上でないと腹が立ちます。

  年下は圏外ですが、年上っぽいと惹かれますが年下らしさも許せます。

  同学年はないです。何に対しても腹立ちます。


24.貴方が恋人にバレンタインデーにあげるなら?

  ん?チョコしかあげませんよ。


25.遠距離恋愛は出来る?出来ない?

  心の距離が遠いと一緒に暮らしてても恋愛は出来ません。


26.束縛はされたい?されたくない?

  ご自由にって感じです。

  縛られてあげることもあれば、イリュージョンかますこともあります。


27.好きな人と、一緒にご飯にいくなら、ファーストフード店?高級料理店?

  お任せします。


28.(どっちかというなら)王子様系?(お姫様系)?お笑い芸人系?

  男女問わず両方言われますね。

  怒られる時は姫になり、褒められる時は芸人っすかね。


29.『好き』と『可愛い』と『面白い』言われて嬉しいのは?

  どれも嬉しいね。

  好きは、彼以外で特別嬉しいことはないよね。

  可愛いも、逆に嫌悪感を抱くこともあるし。

  でも面白いってのは言われて小さくシャーッですよね。


30.最後に回す人はマイミクさん全員です。


全然関係ない話ですが、mixiで今ケミストリーの5周年コミュやってるね。

地味に盛り上がってて、最近ウハウハです。

意味なくログインしてるので、すごい暇な人っぽく見られてるかもな…。

「カラーバトン」

今日ね、なんかバトンやりたい病みたい。


*カラーバトン


ブログで自分の名前が書いてあるとちょっとテンションあがるよね。


WYSIWYG-what you see is what you get-*カラーバトン

> senoriさん=深い緑
> 思慮深いイメージがあります。頭良い人で、だけど懐も深い人
> そんな人に緑を送りたい

これ、私のことかな?

って、せのりなんて名前、滅多にいませんよね…。

どうですかね?

みなさんも、こんなイメージ持ってらっしゃるんでしょうか?


1.好きな色は?

  オリーブグリーン


  中途半端な色が好きです。

  因みに、色とは関係ないかもですが

  水彩画より油絵や鉛筆画が好きです。

  混ざり合う色より重なり合う色が好きです。


2.嫌いな色は?

  ないです。あえて言うなら黒。


  絵を書く際に黒という色は使いません。


3.携帯の色は?

  買ったときは赤と黒。P901i

  着せ替え携帯で、今は白い紙に絵書いてはめ込んでます。


4.貴方の心の色は?

  半透明なオレンジ


  どれくらい透けてるかはわかりません。


5.回してくれた(盗んできたブログの)人の色は?

  太陽色


  私が思うT.O.P さんのイメージね。

  太陽みたいな人というんじゃなくて、色に限ってね。

  基本は黄色。

  たまに見る人をも色づける濃いオレンジになったり

  たまに木漏れ日のような白に近い透明になったりします。


6.次の6つの色に似合う人にバトンを回してください。

  赤・青・オレンジ・ピンク・黒・白


  そうです!緑って言われてる時点で私はバトン回ってきてません。

  で、私にはバトン回せる人がいないのでこれにて終了です。

  昔、心理テストでこんなんありましたよね。

  たしか、赤が好きな人とか…。

  

ブログでバトン記事書いてるって人は持っていってください。

で、質問5でせのりのイメージカラー教えてくださいな。

リアルでは、ピンクが圧倒的に多いです。

根拠を聞くと私は星出身らしいです。

ゆうこりんと同じ類ですか…そうですか…。

「部屋バトン」

今日、なんかめっちゃ暇。

やる気がないのかあるのかわからないです。

んで、みんなのテーマを読みあさってて…またバトン。


*部屋バトン


○あなたは実家?一人暮らし?

 実家です


○あなたの部屋に写真はありますか?

 アルバムがタンスに眠ってるのと

 調度今座ってる左っ側の床に証明写真が転がってます。

 はぃ、気づいても拾いませんよ!

 写真より自分が書いた絵の方が多いです。


○あなたの部屋の壁に何かかってる?

 ポスターとエアコンとお守りと隅っこにホコリ


○あなたの部屋にぬいぐるみはありますか?

 少ない方ではなかろうか…。

 今数えたら19体ありました。

 犬・ウサギの皮をかぶった羊・パンダ・トトロ(大・小)

 リアルワニ・スヌーピー(大・小)・ミッキー・クマ(大・小)

 象4体・かえる・プーさん3体


○あなたの部屋に漫画はありますか?

 週刊少年ジャンプ37号から山積み

 家族の漫画はパパさんの部屋にあります。


○あなたの部屋にある機械は?

 エアコン・電話・パソコン・プリンタ・スキャナ・携帯

 髭剃り・シェーバー・スチームアイロン(髪用)・加湿器・ドライヤー


 冷蔵庫とレンジがあったが弟に盗られた

 機械の定義がわからん…


○あなたの部屋でこれだけは負けない!というのは?

 家具の使い方間違いNo.1かと…。

 母の嫁入りタンスに文庫本が詰まってるとか

 カラーボックスが机とか

 鏡台の引き出しに洋服はいってるとか

 電話の裏にゴミ箱(ファックス自動ポイ捨て)

 用途が間違いだらけです。


○寝る前に必ず周りに置くものは?

 卓上ポット&コップ

 ティッシュ&ゴミ箱(変な意味ではない)

 煙草&灰皿


○あなたの部屋は何畳ですか?

 6畳くらいじゃ…?


○あなたの部屋は全体的に何色ですか?

 印象としてはオリーブグリーンだろうけど

 比率的にはクリームホワイトなのかな。


○あなたの部屋にはどんな家具がありますか?

 母の嫁入りタンスが4つ(用途はタンスではない)

 カラーボックス2つとベニヤ板で作った机

 ビーズクッション

 カーペット

 ゴミ箱

 ベッド

 鏡台

 カーテン


○あなたの部屋で一番多いものは?

 確実に!100円ライター


○ポスターなどは貼ってありますか?

 以前はパパさんの部屋だったので

 パパさんが好きな99のポスターが一枚貼ってある。

 (はがすのが面倒なんです)


○あなたの部屋で一番目立つものは?

 電気から垂れ下がる紐。

 …気に障るのほうか。


○部屋についてこだわりはありますか?

 かたい家具はクリームホワイト

 柔らかい家具はオリーブグリーン


んま、本編読むに当たって想像でも膨らましていただこうかなと…。

因みに彼曰く「女の子らしい部屋だけど臭い!」という事です。

煙草のにおいだけはねぇ…。

ファブリーズの開発にはもう少し力を入れていただきたいです。

ちょっと息抜き「方言バトン」

メモ帳で本編の続き書いてたんですが、何かダラダラしちゃって、いつもに増して長編になってしまったので、更新せずに明日また調整してちょこっと短くしてアップしたいと思います。

あんまり長いとね…嫌んなる…よね…。


で、今日は面白そうなバトン見つけたので、答えます。


*方言バトン


例文を自分の普段使ってる言葉に直すってものですね。

例文が敬語なんですが、関西人は敬語とベッドの上では標準語になりがちなので普段ならって設定で答えたいと思います。


1.あなたは何をしているんですか?

  あんた何してん?


2.僕(私)はあなたが好きです

  ウチ、あんたが好きや


3.やめてください

  やめり


  ○○り ってのは、滋賀弁みたいですね。

  小学生の頃の遠足でバスガイドさんが言ってたってだけで信憑性はないです。


4.本当にやめてください

  ほんま、やめりぃて


5.怒りますよ

  怒っで


6.いいじゃないですか

  えぇやん


7.おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました

  爺ちゃん山ん芝刈り、婆ちゃん川ん洗濯行きよった


8.我輩は猫である

  ウチな猫やねん


9.僕は死にましぇ~ん

  ウチ、死なへ~ん


10.よ、よくもクリリンを…あいつはもう生き返れない…

  よ~クリリンを…あいつもう生き返られへん…


11.クララ…クララが立ってる

  クララ…クララが立っとる


12.同情するなら金をくれ!

  同情すんねやったら金置いていけや!


13.隣の客はよく柿食う客だ

  隣のお客さんよ~柿食わはるお客さんやわ


14.アムロ レイ行きます!!

  ほな!!


15.ドラえも~ん、なんか出してよ~

  ドラえも~ん、なんか出してぇ~さ~


16.君に決めた!

  あんた、な!


ブログで方言って余り使わ…使ってるか…でも、出さないようにはするもので、なんか面白かったです。

本編でよく会話が出てきますが、あれを実際の会話として書いたら殆ど通じないかもですね。

もしも本編を読んでいて、どういう意味なんだろう?何て思ったときは遠慮なくコメント欄なんかで聞いてくださいね。

でも、このバトンの例題って方言にしづらいですよね…思いません?

興味あったら皆さんもやってみてね。

261.カウンセラーじゃない

「話すことないなら切るよ」
とても低い声で、彼は無言をさく。
男性のこの声を女性は余り耳にすることはない。
男性を男性だと実感する瞬間、男性を怖いと思う瞬間ではないだろうか。
そんな話し方しなかったじゃない…。
「怖い…」
私は彼に媚びる。
私は女なのだから…と。
「怒ってないよ」
彼のトーンが少し上がる。
「面倒臭いんだ…。話したくないんだよね」
「そんなことない。ちゃんと聞くから」
彼のトーンが更に上がる。
別に私のご機嫌を取らなくともいいはずなのに、彼はいつもよりもゆっくりとした口調で子供をあやすかのように優しく話す。
「ウチ、ゆうじと話をしていたい」
「話、してるだろ?」
「うん…もっといつも話をしていたい」
「何の話をしたいの?」
「その日の楽しかったこと悲しかったこと」
「毎日は聞いてやれないよ…」
「聞いてもらえないと、自分がその日楽しかったのか悲しかったのかさえ分らない」
「自分の気持ちだろ…何で俺が教えてやらないといけない?」
「何でだろう…」
彼は直ぐに答えをくれなかった。
何で?何で?何度も心の中でつぶやいた。
「もっと外に出て、色んな人と接していかなくちゃいけないよ」
「話を聞いてくれる人がゆうじしかいない」
「作ろうとしないだけだろ?!」
「違う…ゆうじだって思ってた筈だよ…なんでこいつこんなに話すのがとろいんだって…」
「思ったことないよ」
「言葉を受け取って吐き出すまでに時間が掛かることくらい自分でよく分ってるし、少しでも早くって思ってる。だけど…私の言葉を待ってくれる人なんていない」
「必ずいるから…」
「何で…私が頑張らなきゃいけないの?話を聞きたいって言ってくれたゆうじがいたから…それじゃダメなの?」
「それでいいよ。無理はするなっていっただろ?」
「言った…でも、ゆうじが聞いてくれないから…一人ぼっちが嫌で…」
「そうだよな…ごめんな。俺が全部悪いんだよな!」
「何で…何でそんなこと言うの?」
「そうだろ!お前が話すことは全て俺を責めてるわけだよな?!」
「違うよ…聞いて欲しいだけ…だよ」
「それで?俺は何ていえばいい。何て言って欲しいの?!」
「そんなじゃ…ないの…お願い…解って…ください」
「解ったから」
「解ってないよね…」
「もうその話はいいから」
「嫌…解って欲しいの」


どれくらい無言が続いただろうか。
「あのね…」
「うん」
無言を消し去る相槌を彼は打ってくれる。
いつもそうだった。
初めて言葉を交わしたときから、私の言葉を待ってくれた。
私の無言を皆は「無感情」だと言った。
私の感情を聞いてくれるのは彼しかいない…私は思ったんだ。
「友達を作ろうと思ったの」
「うん」
「ダメだった…」
「何でダメだったの」
「セックスが付きまとうから」
「女の子でもいいんじゃないのか?」
「女の子はあの子だけでいい」
「そっか…彼氏作ろうと思ったんだな?」
「…うん」
「そんな奴とは仲良くならなくて良かったと思えばいい」
「うん、良かった…」
「全てがそんな奴ばかりじゃないから」
「でも、いつも同じ」
「……」
「…なんで何もいってくれないの?」
「ん?あぁ…お前、仕事は?」
「したくない」
「何で?」
「……」
「何で?!」
「怖いから」
「何が?」
「……」
「何が?!」
「言いたくない」
「やりたい仕事とかないの?」
「やだ!もうやらない」
「いくつか面接受けてただろ?」
「嫌なの…」
「何が?」
「今、言わなきゃダメなの?前にも言ったよ…」
「お前はずっと過去を引きずって生きてくのか?」
「おかしいことかな?」
「そりゃ痛いんだろうと思うよ、だけど痛がってばかりじゃ何もできない」
「痛くなんかないよ、痛くなるのが嫌なんだよ」
「レイプされたのはお前だけじゃない。世の中にはそれでも頑張っている人がいるはずだ」
「何で、レイプされた人間が頑張らないといけないのよ…」
「……」
「そんな所で頑張る必要なんてなかったはずだもん」
「そんなこと言ったって、変えられないだろ」
「何で?男は何でセックスしたがるの?私を見てヤりたいって言うんだ、何で?肩を触ってきたり時には胸を触られて、挙句浮気相手や愛人にしたがる。ゆうじはウチを見てどう思った?」
「……」
「何か言ってよ!」
「女性の魅力が自分の意思とは別に溢れている女性は沢山いるよな。だけど、その女性たち全員がそういったレイプやセクハラを受けてるわけじゃない。お前の在り方にも問題があるんじゃないのか?」
「ゆうじもウチがそんなだからセックスしたんだね…」
「違う」
「軽い女に見えるんだよね」
「違うって」
「だったら、どうしたらいいのかなんて判らない。ウチは普通だもん」
「…そうだな」
「わからないから、嫌」
「お前さえしっかりしていれば大丈夫だよ」
「ウチの意思が緩んでやられたと思ってるわけ?」
「ごめん、言い方が悪かった」
「許したことなんて一度もない。ウチはゆうじとセックスがしたいと思ったんだ」
「ごめん…もういいよ、せのり。ゆっくりでいい。だけど、必ず違う明日が来る。これだけは信じて」
「違う明日なんていらない。ウチはずっとゆうじの言葉を信じてきた」
「なら、信じられるだろ?」
「最後だと思ったんだ。この胸の痛みがゆうじで最後だと思ったんだ。もう、痛むことはないって信じて、この痛みを乗り越えさえすれば幸せになれるって思った。なのに…また、痛みがやってくる。何度、胸を痛めたら幸せになれる?」
「過去を捨てろ…」
「捨てられるわけないじゃん」
「捨てろ」
「捨てさせてくれなかったのはゆうじでしょ!」
「……」
「この何年間で色んなこと思い出した。何で笑わないの?聞いたのはゆうじ。何で名前で呼んでくれないの?聞いたのはゆうじ。何で触れてくれないの?なんでセックスで泣くの?何でセックスで震えるの?何で何も話さないの?何で好きって言ってくれないの?何で気持ちを出さないの?楽しいの?悲しいの?怒ってるの?泣いてるの?素直になれ、強くなれ、泣いてもいい、甘えろ…俺が守るからって言ったのはゆうじ」
「確かに言った。癒せたとも思ってた」
「また、聞かれるんだよ…。彼氏ができたとしても、セックスして何で震えるの?って…。何て言おう?もうウチは話したくないよ、嘘もつきたくない。そりゃね、引いちゃう人もいるだろうけど、好きになってくれる人だったらきっと受け入れてくれると思う。それが最後だったら、笑顔で話すよ。胸に刺さったナイフを、そっと抜いてくれると思う。ゆうじと体を重ねる度に胸が軽くなるのを感じてた。セックスって怖くないじゃん、気持ちいいじゃん、幸せなんだなって思った。ゆうじも感じてたでしょ?ゆうじは、だったら俺じゃなくても大丈夫って思ったんだよね…。でもね、あるんだよ胸にナイフが…。何のセックスだったのかな…」
「性欲だけで抱いたりはしていないよ」
「ふふ…ありがとう。でも、何も感じない」
「……」
「確かなものが欲しかった。じゃないと、もうナイフを抜く勇気は出ない。すごく…怖かったんだ。戻りたい…何も感じなかった頃に…痛みなんて知らなかった頃に…セックスなんて簡単だった。愛されてなくったって寂しくなんかなかったもん」
「本気で言ってんのか?」
「何でゆうじだったのかな」
「……」
「きっと世の中には、ウチにあった人が沢山いるよね」
「……」
「これから出会ってももう勇気出せないや」
「…俺じゃなくてもよかったってことか?」
「そうだね『ゆうじだった』んだだろうね」
「どういう意味?」
「話を聞いてくれる人だったら…タイミングだったんだね」
「……」
「何で彼女のいる人とか、直ぐ心変わりしちゃう人だったんだろう」
「出会わなきゃよかったか?」
「感謝してる。私の心を見つけてくれてありがとう」
「……」
「ウチ、話せる人ゆうじしかいないんだ。ゆうじに心開いちゃった。もう閉じられないよ」
「俺はどうしたらいい?」
「話を聞いて…」
「お前の話を聞くってどういう意味なんだ?」
「もっと解って。もっと理解して」
「理解しているつもりだよ」
「じゃ、何でウチの心はこんなに複雑なんだろう?ウチの知ってる言葉とゆうじが知ってる言葉が違うんじゃないかって時々思う。どんな言葉を吐き出したら伝わるんだろうっていつも思う」
「解ってるよ」
「うぅん、違うと思う。ウチ、伝え切れてない。もっと伝えたいの。吐き出したい」
「はぁ…」
彼のため息でまた無言が訪れた。


「なぁ、せのり?」
彼はこの無言で、ある意思を固めたかのように深く私の名を呼んだ。
「俺を責めろ、もっと憎め」
「何で?」
「お前はそうしないと次へ行けない気がする」
「それってゆうじが楽なだけなんじゃない?」
「あぁ、それもあるかもしれない。お前には本当に悪い事をしたと思ってる」
「そう?」
「混乱させてるのは俺だ、それは自分でよく解ってる。素直になれと言ったり強くなれと言ったり甘えろと言ったり甘えるなと言ったり…素直になれって言ったのは俺、それを拒んでるのも俺、俺を責めてお前がやりたいようになればいいんじゃないのか?」
「…よくわからない」
「うん…そうやって解らないフリする女もいるけど、お前は本当に自分の感情をみつけられずに苦しんでるのもよく知ってる。それに、お前が感じてることは俺がよく知ってる。俺が言ってやってもいいが、必ずしもそれが正解とも限らない。お前は、今までずっと俺が言うことを忠実にやってきた。でも、それじゃ人形と変わらないんだよ…」
「なんで?ゆうじが何か言ってくれたら、ウチは確かに感じることが出来る」
「今、素直になれって俺が言ったら何て言う?俺が強くなれって言ったら何て言う?お前は俺の操り人形じゃない」
「強くはなりたくない…素直になりたい」
「……」
「それじゃダメ?」
「だったら?」
「話を聞いて欲しいって思ってるよ」
「声が聞きたかったって何で言えない?」
「え…」
「嫌われると思ったからか?」
「え…違っ…そんなこと…」
「思ってなかったのか?じゃ、何で俺?ってこんな事自分で言うのも変な話だけど、そうだろ?」
「ただ…」
「ただ、何?」
「ただ…自分が壊れそうで怖くてそれしか頭になくて…頼ったのがゆうじだった。ゆうじなら何とかしてくれるって…」
「俺は弱音を吐くためだけにいるのか?」
「そんな時じゃないと話してくれない」
「俺と話すためにそうしてるのか?」
「違うよ!本当にいっぱいいっぱいだったんだ」
「俺ら、別れたときに一緒に頑張るっていったよな?」
「うん」
「俺もくじけそうになるけどお前に弱音は吐かないだろ?」
「話してくれればいいじゃん」
「話して何の意味がある」
「励ませる」
「俺はお前の話を聞いて励ますことは出来ない」
「そっか…」
「素直になりたいと思ってるんだろう?だったら強くなれ」
「でも、毎日強くは生きられない」
「弱音じゃなく、もっとしっかり自分持って話をしろ」
「わからないから…」
「何でもいい、自分に答えを与えてやれ。何で何でって思っててもしかたないだろ?素直に思ったことでも、それが捻くれた形でもいいし、間違っててもいい。対極にある思いがお前の中にあるから、どちらも認めることが出来なくてわからないフリをしてるだけだろ」
「どういう意味?」
「俺に遊ばれたんだ、そう思うことあるだろ」
「……」
「好きなのに何で好きになってもらえないんだろうって思うだろ」
「……」
「俺を信じてくれることは嬉しい。だけど、そんな風に思ってもいいんだよ」
「思ってない」
「俺はお前にちゃんとした言葉で説明してやることが出来ない。嫌われるような事を言って憎まれてもいいって思えないのは俺のズルイところだ。いつまでもお前に好かれていようとしている」
「だったらずっと側にいてくれるでしょ?」
「そばにいるしお前を守ることも裏切らない。ただ、俺がいなくてもちゃんと生きられるようになって欲しい。罵ってくれても構わない。甘えたければ甘えればいい。お前の意思がお前には必要なんだよ。俺が言ったからとかじゃなくて」
「だって、一人じゃ気づけない」
「気づいてるはずだ」
「気づいてる…」
「あぁ」
「…のかな…?」
彼の言葉がどうしても理解できなかった。
それは、彼が言う対極の認めたくない思いがあるからなんだろう。
わからないことがその時私の全てだと思ってた。
彼の苛立ちを感じる。
彼が何も言ってくれなくて私も何も言えなくなる。
彼が黙れば無言が訪れた。


「俺さ」
「ん?」
「お前のカウンセラーじゃないから」
「ど…どういう意味…?」
「お前全然、話できてない。人と話せるようになってから電話くれるか?」


息が出来なかった。
慌てて空気を吸うのだけれど、口にたまる空気は肺を拒み口から漏れるようだった。
何故だったか、私は妙に冷静を保とうとしたのだ。


「ウ、ウチ、話できてな、いの?」
「全然」
「ゆうじ、解ったとか言ってくれてたし、会話にもなってたと思うし…」
「人ってさ、自分の気持ちを伝えるってことと同時に相手の気持ちも受け取ったり、相手を伺って言いにくそうなことがあれば手をさしのべたり、時には自分の言いたい事を相手に言わせてみたりするんだよ。そして最終的に伝えたい事を伝えきる。直球が無理ならカーブを投げてみたりしてさ、それがコミュニケーション」
「うん…」
「お前、俺に何が言いたかったの?」
「そっか、伝わってなかったんだね…」
「まったく。この長い時間なんだったの?」
「ごめん」
「人に気持ち探らせるようなことさせるな」
「どういう…?」
「俺が言ってることが解ってから電話してこい、な!」
「え、もう話してくれないの?」
「話はします、だから話せるようになってから電話してこい」
「ねぇ、いつから思ってたの?」
「え?ずっと、出会った時から」
「ずっと!?変わったって言ってくれたじゃん。ちゃんと話せるようになったって」
「だから、俺お前の何なの?」
「ねぇ、本当に何も伝わってなかったの?」
「あぁ、人形と話してるみたいだ」
「そっか…ごめんね」
「お前、そんなんじゃ人と話できないぞ」
「そうだよね…」


私はショックを受けているのだろうかと思った。
妙に落ち着いた感じ、妙に自分の周りの空気が静まる感じ、少し肌寒くとり肌が立つ感じ、そして客観視する感じ。
もしかしたら、一瞬にして私は心のない人形を演じたのかもしれない。
なのに、今までと変わらない自分だったこと、自分で証明した。


「せのり!」
彼が私の名を呼ぶ。
「せのり!」
何度も呼ぶ。
「せのり、返事は?」
言いなりになるのが嫌だった。
「せのり!」
呼び続ける彼。
「せのり!」
「はい…」
「頑張れるよな?!」
彼と話すことが出来なくなる。
声が、出ない。
選ぶ言葉がない。
「頑張れへんのか?」
息を吸い込んでみるが出る言葉はなかった。
「聞いてる?」
「うん」
出せる言葉はあるようだ…。
「頑張れるよな!」
「……もういい……」
「ん?何て?聞こえへん、ハッキリ話して」
「…もういい」


本当は助けて欲しかった。
それでも彼は守ってくれるって信じていた。
彼だけは解ってくれる。
失いたくないのに…。
一人ぼっちになりたくなくて…でも…。


やっと溢れた涙は、彼がくれた言葉でじゃなかった。
私は、何か言ってくれるだろうって…。
聞こえてくるのは、受話器から聞こえる切断音だった。


プーップーップーップーッ…。


携帯電話の機能はそれさえもさえぎり、待ち受け画面に切り替わり省エネ機能も発揮してライトをおとす。


掛け直せなかった。


もう、彼とも話できなくなった。


うぅん、私は初めから誰とも話が出来てなかった。


こいつ何言ってんだろう?みんな思ってたのかな。
なに考えてるか解らない、言われるはずだよね。
それなのに、私はモテるんだ。
男が欲しいと思って男がいなかったことはない。
セックスだけには困らなかった。
好きになった人に好きだと伝える方法を教えてください。
じゃないと、いつまでたっても私の気持ちは伝わらず、私は性処理機のまま生きていかねばなりません。


ウチ、彼女になりたいの。


セックスしたいの…に聞こえてたのかな。


あれ…彼は何が言いたかったんだろうか。
そっか、私は人の気持ちを知らないんだろうな。


本当にもういいや…。
だけど、それでも、私は…生きたかった。



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